ANA:今後はプレミアム会員の人数が推測できなくなる!?ana-logue発行終了のお知らせ

ANAのダイヤモンドメンバー、プラチナメンバー、スーパーフライヤーズ本会員の希望者に対して配布されていたライフスタイルマガジン『ana-logue』の発行が終了したことがアナウンスされました。

“希望者”とありますが、特に希望を表明していなくても送付されていたと思います。。。

ANAマイレージクラブでは、「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ本会員のご希望されましたお客様にライフスタイルマガジン『ana-logue』をお届けしてきましたが、2020年11月に発行いたしました「2020年冬号」をもって発行を終了させていただき、今後は皆様にお届けしたい情報をプレミアムメンバー限定オンラインメディアで配信いたします。
これまで『ana-logue』をご愛読いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

(ANA HPから抜粋

プレスリリースはこちら

ana-logueの内容はとても良かったので発行が終了してしまうのはとても寂しい限りですが、このana-logueの発行は別の観点で興味を持っていましたので、発行が終了してしまうのは残念の限りです。

別の観点とは、

ana-logue発行部数からANAのプレミアムメンバー(ダイヤモンド、プラチナ、SFC)の数を推測することができたという点です。

文頭で説明した通り、ana-logueはダイヤモンドメンバー、プラチナメンバー、スーパーフライヤーズ本会員に対して発行されます。

つまり、「ana-logueの発行部数」=「ダイヤモンドメンバー、プラチナメンバー、スーパーフライヤーズ本会員」と推測することができるのです。

そして、ana-logueの発行部数情報はANA MEDIA KIT*に掲載されていました。

そのため、ANA MEDIA KITを見るとana-logueの発行部数がわかりますので、ANAプレミアムメンバーの人数が推測できる、という流れになっていました。

ANA MEDIA KITの公式サイトはこちら

*ANA MEDIA KITとは、ANAが広告主用に紹介している資料のことです。「機内誌等の空きスペースに広告がいくらで入れますよ、こんな属性の人が読んでますよ」みたいな内容が記載されています。

例えば、過去のMEDIA KITでは、以下のようにana-logueの発行部数が掲載されていました。

(ANA MEDIA KITから抜粋)

2019年12月の段階ではana-logueは約395,000部発行されていたようです。つまり、ANAプレミアムメンバーは約40万人いると推測できました。

ANAマイレージ会員が約3,400万人いるようですので(2018年度情報)、ANAマイレージ会員の約1.2%がプレミアムメンバーであると推測できます。

また、2020年8月発行のANA MEDIA KITでは、ana-logue購読数のAMC会員ステータスまで開示していました。

(ANA MEDIA KITから抜粋)

それによると、ダイヤモンド10%、プラチナ25%、SFC 65%のようです

SFC会員がいなくなると、ANAプレミアムメンバーは約1/3になるようです。。。

ana-logueが発行終了を受けているせいと思われますが、確かに最新の2021年1月発行版では、ana-logueのページがなくなっています。

2021年1月発行版はこちら

ana-logueが発行されなくなるということは、もうANAプレミアムメンバーの数を推測することはできなくなりそうですね。

プレスリリースによると、2021年夏ごろからオンラインメディアの配信が始まるそうです。

これからの旅や日常のさまざまなシーンをより豊かな時間にしていただけますよう、皆様の好奇心をくすぐり、楽しんでいただける情報をオンラインメディアでお届けできればと考えております。配信は2021年夏頃を予定しております。

(ANA HPから抜粋)

ANA MEDIA KITには”ANA digital connect“の資料があります。

もしANAプレミアムメンバー限定のオンラインメディアが配信されるようになれば、もしかしたらそのオンラインメディアに関する属性情報がANA MEDIA KIT等で公開されるかもしれません。

そうすれば引き続きANAプレミアムメンバーの人数を追うことができそうです。

なお、自分が確認できた2015年7月発行以降からプレミアムメンバーの人数を推測していくと、毎年プレミアムメンバーの人数の増加率が増えていることがわかりました。

こんな感じです。

2015年7月発行で約28万部→2020年11月で39.5万部(約5年で約11万人増加)

細かく見ていくと、

2015年7月→2017年3月の期間で約3万人増加(1年間で約1.8万人増加)

2017年3月→2018年7月の期間で約2.5万人増加(1年間で約1.9万人増加)

2018年7月→2019年7月の期間で約2.5万人増加(1年間で約2.5万人増加)

2019年7月→2020年11月の期間で約3.5万人増加(1年間で約2.7万人増加)

過去の推移は以下の記事にまとめています。